水産アイデアソン、ハッカソンを開催しました（アイデアソン編）

水産IT協議会は、衰退の危機にある日本の水産業界の健全化、活性化を目的に、日本初となる水産をテーマにしたアイデアソン、ハッカソンを2014年8月1日〜8月2日に東京築地の株式会社フーディソンにて開催しました。

まずは金曜日の夜にアイデアソンを開催しました。平日の夜にも関わらず15名以上の方が集合し、水産業が抱えている問題点をテーマに熱い議論が行われ、本質的な問題を鋭く突いた素晴らしいアイデアがいくつも誕生しました。

まずは個人ワークです。皆さん真剣に考えています。

続いて、個人で考えたアイデアをペアを変えながらブレストし、発展、整理していきます。

その後にアイデアを1枚のシートにまとめました。どれも素晴らしいアイデアばかりでしたが、その中からグループで更に掘り下げたいと思ったアイデアを皆の投票で4つ選びます。

アイデアが選ばれた4名の方に、そのアイデアについて簡単に説明して貰いました。

自分のアイデアに近いものや、もっと掘り下げたいと思ったアイデアに集合して4人前後のチームになり、更に本格的で熱い議論を繰り広げてアイデアをまとめていきます。

グループでまとめられた4つのアイデアを紹介します。

fish Book

アイデアソン1番目の発表は「fish Book」です。漁師と消費者を繋ぐSNSに通販の機能も持たせています。漁師と消費者がお互いに繋がるというメリットの他に、資源管理に対する取り組み等を紹介すると、「いいね！」がついてより紹介されやすくなるという、水産業が抱える問題点を解決するための機能も備えています。

魚ガチャ

続いて「魚ガチャ」です。中に何の魚が入っているか分からないパックを作り、魚カードを同封する事でコンプリート要素を持たせています。食べる習慣の無いマイナーな魚でも集めてみたいという気持ちで注文する気になったり、レシピを同封して調理法を紹介するのはもちろん、そのレシピすらコンプリート対象になったり、地域の特色を持たせたパックを作る等、遊び心も溢れる楽しいアイデアでした。

漁ファンディング

3番目の発表は漁の成果を予約することができるマーケットを作り出すアイデアです。このアイデアを活用することで、漁師さんは漁の内容によらず一定の収入を得ることができ、消費者は漁師さんと直接の接点をもちながら、鮮度の高い水産品を手に入れることができます。消費者からのレビューによって信頼性も担保される仕組みです

魚コレ

魚、海、水産にまつわる知識をゲームを通じてえることができるサービスアイデアです。魚娘が旅をしながら魚ガチャカードを集めて知識を得ていきます。もっともレアなのはうなぎちゃんカードで鳴き声は「うな～」なんだそうです。魚のレア度が一般的な知名度ではなく漁獲高によるところも面白いです

アイデアソンを終えて

水産業の問題を解決するという難しいテーマに対して多くの案が提案され、イベント終了後の参加者同士の交流も活発に行われていました。日本の水産業が変わる日も近いのではないでしょうか。
翌日のハッカソンにそのまま繋がったアイデアもあれば、部分的に取り込まれたアイデアもあります。翌日のハッカソン編もお楽しみに！